コーチ(COACH)の歴史
コーチは1941年、マイルス・カーン、リリアン・カーン夫妻と、その仲間という家族経営の皮革小物工房として米ニューヨーク・マンハッタンのロフトでスタートしています。
夫妻は、当時からアメリカで大人気であった野球のグローブをを参考にグローブの丈夫さ、美しさに着目。皮そのものの持ち味を生かした製品を考え、 第一号バッグが誕生することとなります。
化学薬品でコーティングしていない天然皮革は、耐久性、機能性に優れ、一つひとつ手作業で作られている。その後、皮革小物から、バッグを中心にしてファッション分野へ進出。
1962年、女性用の手作りのレザー・アクセサリーの新しい事業のために、映画「王様と私」の衣装やIBMのユニフォームをデザインしたボニー・カシンを担当に依頼。
彼女は買い物袋から発案したカジュアルバッグ「カシン・キャリー」を発表。「バゲット・バッグ」「ダッフル・サック」もヒットする。
現在のバッグにも使われているクリップ式の金具や「ドッグリーシュ」の金具も彼女の発案。上質で飽きのこないデザインというブランドイメージを確立。
その後、1976年には、海外にもショップを開いた。
さらなる転機が訪れたのは1985年。サラ・リー・コーポレーションに吸収合併されたことによる。
日本進出は1988年。三越との提携により三越の子会社PDCにより、同年9月に横浜三越、続いて日本橋三越店がオープン。
さらに1996年、会長ルー・フランクフォート氏は「ラルフ・ローレン」を経て、「トミー・ヒルフィガー」のデザインやマーケティングを担当していた、当時弱冠32歳のリード・クラッコフ氏を抜擢し、ファッション面を強化。
リード・クラッコフはボストン生まれ。NYのパーソンズ・スクール・オブ・デザインに通い、ラルフ・ローレン等を経て96年12月コーチ入社。商品デザインやブランドイメージの統一を行い、コーチを「ライフスタイル・アクセサリー・ブランド」へと発展させた。
2000年「シグネチャー」を発表し「CC」ロゴのモノグラムデザインで、最も注目されるシリーズとなる。
種類は豊富で、財布のような小物からボストンバッグまで色々あり、カラーも黒、赤、茶、青、チェリー、カーキなどバリエーション豊か。名実ともにアメリカのトップデザイナーブランドへと変貌。
2001年8月、米コーチは折半 出資により住友商事と合弁でコーチ・ジャパンを設立。
新会社は、三越子会社から店舗を引き継ぎ、2002年3月時点で79店舗を展開。1年間に、約100店舗まで拡大するとした。
2002年5月には旗艦店である 銀座店を開店。初上陸アイテムもそろえて、日本最大のショップとしてオープンした。
2003年4月4日関西初の路面店を心斎橋に、4月16日第2旗艦店である渋谷店、4月25日六本木ヒルズ店オープン。2004年4月16日、第3の旗艦店である丸の内店オープン。
2005年4月8日、マンディ・ムーアがテープカットに駆けつけた名古屋栄店オープン。
2005秋、赤ちゃん用の「ベビー・コレクション」発売。パステルカラーのカシミア毛布やテディベア形の写真立て、帽子やミトンなどを旗艦店のみで販売している。伝統のレザー商品から、新しい素材とレザーの組み合わせ、パステルカラーや原色などを積極的に取り入れ、スタイリッシュブランドへと変貌をとげた「COACH」。
アメリカを代表する老舗ブランドとして、これからも世界中の人々に愛され続けていくことでしょう。